満期日の受取額を計算しよう

ピン価格を狙って受取額アップ!

ニアピンeワラントは、満期日にいくら受け取ることができるかを計算できるので、
その計算方法を見てみましょう。

・日経平均ニアピンeワラントの場合
1 ピン価格=満期日の満期参照原資産価格の場合
受取額は100円
2 満期日の参照原資産価格がピン価格の±250におさまった場合
受取額は「100-(ピン価格と満期参照原資産価格の乖離額)×0.4」
3 満期参照原資産価格がピン価格から250円以上離れた場合
受取額は0円


簡単にいうと、満期日の日経平均株価がピン価格にピッタリだと受取額は100円、
ピン価格の±250円におさまれば100円未満となり、250円以上離れると0円になります。

もし、ニアピンeワラントを最低売買単位の1000ワラント買って、
満期日にピッタリ賞になったら10万円を受け取ることができます。

ピン価格の±250円におさまった場合、ピッタリ賞の時が最も受取額が多くなり、
ピン価格から遠くなるほど少なくなります。

ただ、厳密に言うと、参照原資産価格=日経平均株価というわけではなく、
日経平均先物などの値を考慮して参照原資産価格は決められということも
頭の片隅に入れておいて下さい。

ここでは、初心者の方でも簡単に理解していただくために、
専門用語はあまり使わないようにしたいと思っていますので、
参照原資産価格=日経平均株価として話を進めていきます。

何となく、ニアピンeワラントのイメージはつかめたでしょうか。
引き続き、具体的な例を挙げて満期日の受取額を見ていきましょう。


実際に受取額を計算してみよう

満期日に日経平均株価が10200円だったら、
ピン価格が10000円、10250円のニアピンeワラントは受取額が生じますが、
それ以外のものは買取価格が0円になります。

ピッタリ賞は出ていませんので、100円をもらえるニアピンeワラントはありません。

ピン価格が10250円のニアピンeワラントは、日経平均株価との乖離は50円なので、
計算式に当てはめると、100−50×0.4=80円が満期日の受取額です。
1000ワラント持っていたら8万円を受け取れます。

・計算式
100-(ピン価格と満期参照原資産価格の乖離額)×0.5

ピン価格が10000円のニアピンeワラントは、
日経平均株価との乖離は200円なので、100-200×0.4=20円が受取額となります。


 米ドルニアピンeワラントの受取額を計算してみよう

基本的には日経平均ニアピンeワラントと同じですが、計算式が異なります。

・米ドルニアピンeワラントの計算式
100-(ピン価格と満期参照原資産価格の乖離額)×50

満期日に米ドル/円が80.5円だとしたら、
ピン価格が80円、82円のニアピンeワラントは受取額が生じます。

ピン価格が80円のニアピンeワラントは、
米ドル/円の乖離が0.5円なので、100−0.5×50=75円が受取額です。

ピン価格が82円のニアピンeワラントは、乖離が1.5円なので、
100−1.5×50=25円が受取額となります。