株やeワラントで損しないためのヒント2

これ以上、損を増やしたくない人へ

視野が狭くなったら、売買にキリをつけて、いったん取引を止めること。
これが損失を防ぐ最も効果的な方法だと考えています。
「自分の予測は正しい」と思い込んだまま、投資を続けないようにするためです。

私の場合、eワラント取引を始めた頃の方が、その後に比べて利益を出していました。
自分の投資傾向を振り返ると、eワラント取引について詳しくなればなるほど、
損失が広がりやすくなっていたように思います。

なぜ、情報量が多くなるほど、損失が大きくなるのか?
固定概念がつき、自分の判断が間違いだと認めることができなくなるからです。
情報があまりないと、自分の判断にこだわりがありません。
「これ以上、損失が大きくなる前に、違うeワラントに切り替えよう」と
簡単に割りれるので、 損切りができていたようです。

だからといって、これは情報量の問題ではなく、自分の考え方の問題です。
では、自分の判断に無駄なプライドを持たないようにするには、
どうすればいいのでしょうか。

連続して取引を行わないことです。
失敗するとブルーな気分になり、成功すれば気分が浮つき、
さらに短期投資をしていたせいか、その気分をずるずると引きつったまま、
投資を続けていました。

そこで、これを断ち切るため、前の取引から次の取引まで、
2週間程度の休憩を入れるようにしました。
「自分の考えはあまり当てにならない」くらいの気持ちで取引する方が、
投資成績は良くなるようです。


他人の投資成績を気にしない

投資をする目的を忘れると、損失が膨らみます。
Aさんは、「自分年金を増やすため」という目的で始めたのに、
週刊誌や雑誌を読んでいるうちに、
株で大きな利益を出している人をうらやましく思うようになり、
他人の投資成績が気になるようになりました。
その結果、自分の投資スタイルが崩れ、損失が増えるようになりました。

また、他人と比べないようにするために、自分の投資成績は公開しない方が良いでしょう。
利益は自慢したいし、損失は知られたくありません。
そのため、利益が出たらすぐに売ってしまう、損失が出ても損切りできないといった
行動をとってしまいがちです。

まずは、「たくさん儲ける方が偉い」という考えを捨て、
儲けた金額に注目するのを止めましょう。

自分は自分、他人は他人。
他人に惑わされない、自分の投資スタイルを持ちましょう。


バーチャル取引の落とし穴

バーチャル取引で好成績を出せるからといって、実際の取引で成功するかは別問題です。
私は、バーチャル取引では良い成績を出していたのですが、
実際の取引は、あまり上手くいっていませんでした。

なぜ?と思い、自分の今までの行動を振りかえると、こんなことが分かりました。
実際の取引では、株価が常に気になって、利食いが早すぎる傾向が強かったのでしたが、
バーチャル取引では、一度買ったら放ったらかし、という状態でした。

そのため、いつも通り運用していたら利食いをしていたところを、
そのまま保有していたので、良い成績を出せたのです。

「利食いは遅く、損切りは早く」が、知らないうちにできていました。

バーチャル取引は、自分のお金が増えることも減ることもありません。
これの悪いところは、「自分のお金が減る」感覚が分からないので、
実際の取引で損失を出した時に、パニックになりやすいことです。

良いところは、「気軽に投資する」感覚が掴めることです。
バーチャル取引をするだけでは、投資スキルはつきません。
損したくないから、なんて言ってたら、上達するわけがないのです。

まずは、自分のお金で実際に取引することが大切です。
自分のお金がかかっているので、自分の保有している株式やeワラントに
関連するニュースが、自然と耳に入ってきます。
チャートの読み方を勉強したり、新聞を読んだり、政治も気になってくるものです。